2010年2月3日
ロンドンに来て、はや8ヶ月。
オフィスでも、親しい人はもちろんのこと、知らない人でも顔を合わせると、なんとなく挨拶っぽい微笑みとか、会釈とか、めったにイギリス人にはないけど挨拶をされれば、挨拶を返したりするようになっている。
挨拶をされれば、名前を知らない人には、「ハーイ」とか「ハウアーユー」とかで済ませることが多い。
親しい人は、わたしのことを大抵「○○さん」とラストネーム(苗字)に「さん」をつけて読んでくれる。
日本にいるときに、もう10年も前になるが、犬郎が「さん付け」運動を展開した成果である。
社員はもとより、ビジターで来た親会社の人も、日本にいるあいだはたいてい「さん」付けをしているわけである。これが、海をわたって一部の海外畑の外国人には知れ渡り、「さん」をつけて呼んでいただけることとなった次第である。
最初はみなとまどうが、だれかが誰かを、「○○さん」とよべば、それを真似て「○○さん」と呼び始めるわけだ。おそらく!?
ところが、どういうわけだか、それほど親しい人ではない人たちの間では、「○○さん」のほかに、「○○」と呼び捨てにしたり、「イヌロー」、あるいは「イヌローさん」とファーストネームを使うケースもみられ始めた。
先日、比較的親しいドイツ人が、犬郎に話しかけてきた。
実際、「私は君のことをなんて呼べばいいのか?」
「○○」、「○○さん」「イヌロー」、「イヌローさん」どれが正しいのだ。いろいろバリエーションがあるようだが、日本人はファーストネーム(名前)はあるのか?この「さん」というのは「ミスター(=MR)」と理解しているが、それでいいのかと、、、、
あらためてこのように聞かれると恥ずかしい。自分のことをさん付けで呼んでくれともいいづらいのである。
そもそも、「さん付け」は当時日本で、「○○本部長」とか役職呼称付きで呼ぶ風習があったので、風通しのよい組織にすべく、犬郎が「さん付け」運動を広めたのがきっかけで、日本人ならこのあたりの経緯は説明するにおよばない。
いろいろ、悩んだ挙句、このドイツ人には、「○○さん」と「苗字」プラス「さん」のパターンでお願いしますと伝えました。理由もちゃんと説明しました。
ドイツ人は、2人称の「あなた」にあたる人称代名詞に、正式なもの(Sie)と友人につかうもの(Du)があり、ある段階で親しくなるとどちらからともなく、「これからはお互いに(Du)でいいよね」みたいなやり取りをして、呼び方を変えてくるわけである。なので、こうした呼称にセンシティブなドイツ人が犬郎に質問をしてきたのであろう。
しかしこのロジックはここでは使うべきではないと思い、「これは日本のオフィスでの決め事なのだ、もう長いことこの呼ばれ方になれてしまっているので、○○さんでお願いします。」といったわけである。
一件落着。
さて、ところがわがオフィスはほとんどがイギリス人である。彼らは呼び名には無頓着なのかもしれない。まず、わたしの名前のどちらがファーストネームでどちらがファミリーネームかがわからない人もいる。普通は表記の順で、ファーストネームでどちらがファミリーネームなんだが、、、
「○○さん」と呼ばれているのを聞いて、勝手にファーストネームに「さん」をつけたものは、堅苦しい呼び方だと勘違いし、「○○」と呼び捨てにするのがでてきた。これも想像だが、、、
そのうち、「イヌロー」と呼んでくれる人も出てくる、「イヌローさん」のパターンもある。
いただけないのは「○○」と呼び捨てにしてくる輩である。犬郎的には、これには、ちょっと抵抗があるわけです。
本人にはまったく悪気はない。(多分・・・)
ほんとうは「○○さん」が一番、聞き慣れていて心地がいいわけであるが、、、、
ここはイギリス。だいたい、「アマンダ」、「コリン」、「ジュリエット」とファーストネームで呼び合っているわけだし。「さん」付け運動を展開しても仕方がない。
いっそ名前変えようかなと思う犬郎。
「イチロー」とかメジャーなものに。でもイギリス人は野球しないから、「イチロー」にしても、覚えてもらえないかも。「リチャード」もいいな。すごく多いみたいだし。
犬郎の悩みは尽きない。
こうして、いまでは、わたしには、4つの呼び名がついて横行しているということです。
ちなみにうちの妻と我が家の大家さんは、「イヌローさん」と呼んでくれてます。
じつに、じつにくだらない話でした。
ロンドンに来て、はや8ヶ月。
オフィスでも、親しい人はもちろんのこと、知らない人でも顔を合わせると、なんとなく挨拶っぽい微笑みとか、会釈とか、めったにイギリス人にはないけど挨拶をされれば、挨拶を返したりするようになっている。
挨拶をされれば、名前を知らない人には、「ハーイ」とか「ハウアーユー」とかで済ませることが多い。
親しい人は、わたしのことを大抵「○○さん」とラストネーム(苗字)に「さん」をつけて読んでくれる。
日本にいるときに、もう10年も前になるが、犬郎が「さん付け」運動を展開した成果である。
社員はもとより、ビジターで来た親会社の人も、日本にいるあいだはたいてい「さん」付けをしているわけである。これが、海をわたって一部の海外畑の外国人には知れ渡り、「さん」をつけて呼んでいただけることとなった次第である。
最初はみなとまどうが、だれかが誰かを、「○○さん」とよべば、それを真似て「○○さん」と呼び始めるわけだ。おそらく!?
ところが、どういうわけだか、それほど親しい人ではない人たちの間では、「○○さん」のほかに、「○○」と呼び捨てにしたり、「イヌロー」、あるいは「イヌローさん」とファーストネームを使うケースもみられ始めた。
先日、比較的親しいドイツ人が、犬郎に話しかけてきた。
実際、「私は君のことをなんて呼べばいいのか?」
「○○」、「○○さん」「イヌロー」、「イヌローさん」どれが正しいのだ。いろいろバリエーションがあるようだが、日本人はファーストネーム(名前)はあるのか?この「さん」というのは「ミスター(=MR)」と理解しているが、それでいいのかと、、、、
あらためてこのように聞かれると恥ずかしい。自分のことをさん付けで呼んでくれともいいづらいのである。
そもそも、「さん付け」は当時日本で、「○○本部長」とか役職呼称付きで呼ぶ風習があったので、風通しのよい組織にすべく、犬郎が「さん付け」運動を広めたのがきっかけで、日本人ならこのあたりの経緯は説明するにおよばない。
いろいろ、悩んだ挙句、このドイツ人には、「○○さん」と「苗字」プラス「さん」のパターンでお願いしますと伝えました。理由もちゃんと説明しました。
ドイツ人は、2人称の「あなた」にあたる人称代名詞に、正式なもの(Sie)と友人につかうもの(Du)があり、ある段階で親しくなるとどちらからともなく、「これからはお互いに(Du)でいいよね」みたいなやり取りをして、呼び方を変えてくるわけである。なので、こうした呼称にセンシティブなドイツ人が犬郎に質問をしてきたのであろう。
しかしこのロジックはここでは使うべきではないと思い、「これは日本のオフィスでの決め事なのだ、もう長いことこの呼ばれ方になれてしまっているので、○○さんでお願いします。」といったわけである。
一件落着。
さて、ところがわがオフィスはほとんどがイギリス人である。彼らは呼び名には無頓着なのかもしれない。まず、わたしの名前のどちらがファーストネームでどちらがファミリーネームかがわからない人もいる。普通は表記の順で、ファーストネームでどちらがファミリーネームなんだが、、、
「○○さん」と呼ばれているのを聞いて、勝手にファーストネームに「さん」をつけたものは、堅苦しい呼び方だと勘違いし、「○○」と呼び捨てにするのがでてきた。これも想像だが、、、
そのうち、「イヌロー」と呼んでくれる人も出てくる、「イヌローさん」のパターンもある。
いただけないのは「○○」と呼び捨てにしてくる輩である。犬郎的には、これには、ちょっと抵抗があるわけです。
本人にはまったく悪気はない。(多分・・・)
ほんとうは「○○さん」が一番、聞き慣れていて心地がいいわけであるが、、、、
ここはイギリス。だいたい、「アマンダ」、「コリン」、「ジュリエット」とファーストネームで呼び合っているわけだし。「さん」付け運動を展開しても仕方がない。
いっそ名前変えようかなと思う犬郎。
「イチロー」とかメジャーなものに。でもイギリス人は野球しないから、「イチロー」にしても、覚えてもらえないかも。「リチャード」もいいな。すごく多いみたいだし。
犬郎の悩みは尽きない。
こうして、いまでは、わたしには、4つの呼び名がついて横行しているということです。
ちなみにうちの妻と我が家の大家さんは、「イヌローさん」と呼んでくれてます。
じつに、じつにくだらない話でした。