2010年2月19日
R25の編集者(うち編集長)の本。制作秘話というほどの深遠なものはない。案外軽いのりで作れるのだなぁという印象あり。リクルートだからできたという感じですね。「失敗してもクビになるわけではない」というのが、よくも悪くもR社の勢いの原点なのでしょうか。
犬郎の大好きな高橋秀実については、言及がなかった。残念。
第1章 少人数の組織で「業界常識」に立ち向かう
第2章 M1層はホンネを語ってくれない
第3章 M1層に合わせた記事づくり&配布作戦
第4章 世の中のちょっとだけ先を行く発想術
第5章 M1世代とM1商材を結びつける
第6章 さらにビジネスを広げるために
犬郎ノート(すんません!自分のためのノートなので整理されてません。)
「M1層」=二十歳から三四歳の男性。(p4)
対象読者層をM1層に特定した。新聞は読みたいが、読んでいない層。
テレビでは視聴者について独特の区分けがされており、これが広告やテレビ業界では常識化されている。ビデオリサーチ(視聴率調査など各種メディアに関する調査、生活実態調査などを実施する調査会社)が設定している分け方で、業界ではこの視聴者区分を「標準ターゲット」と呼ぶ。
その区分とは、「世帯」「個人全体」「男女4~12歳」「男女13~19歳」「男20歳以上」「男20~34歳」「男35~49歳」「男50歳以上」「女20歳以上」「女20~34歳」「女35~49歳」「女50歳以上」および「世帯主」「主婦」である。
これらは
「男20~34歳」:M1層
「男35~49歳」:M2層
「男50歳以上」 :M3層
「女20~34歳」:F1層
「女35~49歳」:F2層
「女50歳以上」 :F3層
「男女13~19歳」:ティーン層
と呼ばれている。
Mは(Male、男性)、Fは(Female、女性)という意味である。
普段は自意識過剰で、背伸びして、自分を大きく見せようとしている。でも、ポロッと皮をむいたら、真剣で、まじめに生きている「男の子」。(p59)
梅干にM1層をたとえて、「梅干には薄い皮があります。でも、その皮をブチリと破ると、中身がブヨっと出てくるのです。そして、奥のほうに、堅い芯がある。」(p60)
格好の付け方が、男っぽいものではなく、何かすごく中世的な、やり気のなさそうな感じの格好の付け方(p62)
彼らは、実は疲れているのではないか。…中略…時代が変わり、未来への希望や夢が単純には持ちにくくなった世の中で、彼らは彼らなりに奮闘している(p63)
M1層の成長の軌跡は、日本の苦しかった時代とリンク(バブル崩壊、大企業の倒産、終身雇用や年功序列の崩壊、不祥事など)(p68)
R25でやってはいけないこと。①「知ったかぶりをしない」、「遊び心を忘れない」、「無責任に頑張れとは言わない」(p72)
「M1世代のビジネスマンは、情報に敏感で、多忙な中、時間を有効に活用したがっている。その内面は、自分の価値観に一番関心があり、自意識過剰でカッコつけ。そこそこイケてると思っているが、確信はない。顔には出さないが不安感もある。だから実は助言がほしい」(p73)
帰りの電車の中で読んでもらう(p78)
同世代の成功者のインタビューは読みたくない→40代前後の成功者たち(p87)
R25指定(映画の検閲を意識したネーミング)
内田樹の引用「資本主義というシステムはもはや終わっている…でも、終わっているからといって、すぐに退場を迫るというのも、難しい。なぜなら、その昔のシステムが、何十年にもわたって安定した社会をもたらしてくれたこともまた事実だからです。ならば、そのシステムに敬意を表しながら、新しい時代を迎えなければいけない。それが、人間本来の在り方なのではないか」これを内田は「弔う」と表現している(p194)
「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)/藤井 大輔
¥893
Amazon.co.jp
R25の編集者(うち編集長)の本。制作秘話というほどの深遠なものはない。案外軽いのりで作れるのだなぁという印象あり。リクルートだからできたという感じですね。「失敗してもクビになるわけではない」というのが、よくも悪くもR社の勢いの原点なのでしょうか。
犬郎の大好きな高橋秀実については、言及がなかった。残念。
第1章 少人数の組織で「業界常識」に立ち向かう
第2章 M1層はホンネを語ってくれない
第3章 M1層に合わせた記事づくり&配布作戦
第4章 世の中のちょっとだけ先を行く発想術
第5章 M1世代とM1商材を結びつける
第6章 さらにビジネスを広げるために
犬郎ノート(すんません!自分のためのノートなので整理されてません。)
「M1層」=二十歳から三四歳の男性。(p4)
対象読者層をM1層に特定した。新聞は読みたいが、読んでいない層。
テレビでは視聴者について独特の区分けがされており、これが広告やテレビ業界では常識化されている。ビデオリサーチ(視聴率調査など各種メディアに関する調査、生活実態調査などを実施する調査会社)が設定している分け方で、業界ではこの視聴者区分を「標準ターゲット」と呼ぶ。
その区分とは、「世帯」「個人全体」「男女4~12歳」「男女13~19歳」「男20歳以上」「男20~34歳」「男35~49歳」「男50歳以上」「女20歳以上」「女20~34歳」「女35~49歳」「女50歳以上」および「世帯主」「主婦」である。
これらは
「男20~34歳」:M1層
「男35~49歳」:M2層
「男50歳以上」 :M3層
「女20~34歳」:F1層
「女35~49歳」:F2層
「女50歳以上」 :F3層
「男女13~19歳」:ティーン層
と呼ばれている。
Mは(Male、男性)、Fは(Female、女性)という意味である。
普段は自意識過剰で、背伸びして、自分を大きく見せようとしている。でも、ポロッと皮をむいたら、真剣で、まじめに生きている「男の子」。(p59)
梅干にM1層をたとえて、「梅干には薄い皮があります。でも、その皮をブチリと破ると、中身がブヨっと出てくるのです。そして、奥のほうに、堅い芯がある。」(p60)
格好の付け方が、男っぽいものではなく、何かすごく中世的な、やり気のなさそうな感じの格好の付け方(p62)
彼らは、実は疲れているのではないか。…中略…時代が変わり、未来への希望や夢が単純には持ちにくくなった世の中で、彼らは彼らなりに奮闘している(p63)
M1層の成長の軌跡は、日本の苦しかった時代とリンク(バブル崩壊、大企業の倒産、終身雇用や年功序列の崩壊、不祥事など)(p68)
R25でやってはいけないこと。①「知ったかぶりをしない」、「遊び心を忘れない」、「無責任に頑張れとは言わない」(p72)
「M1世代のビジネスマンは、情報に敏感で、多忙な中、時間を有効に活用したがっている。その内面は、自分の価値観に一番関心があり、自意識過剰でカッコつけ。そこそこイケてると思っているが、確信はない。顔には出さないが不安感もある。だから実は助言がほしい」(p73)
帰りの電車の中で読んでもらう(p78)
同世代の成功者のインタビューは読みたくない→40代前後の成功者たち(p87)
R25指定(映画の検閲を意識したネーミング)
内田樹の引用「資本主義というシステムはもはや終わっている…でも、終わっているからといって、すぐに退場を迫るというのも、難しい。なぜなら、その昔のシステムが、何十年にもわたって安定した社会をもたらしてくれたこともまた事実だからです。ならば、そのシステムに敬意を表しながら、新しい時代を迎えなければいけない。それが、人間本来の在り方なのではないか」これを内田は「弔う」と表現している(p194)
「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)/藤井 大輔
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